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レ​ー​ル (rail)

from PIANISTIQ by UtAGe

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about

ピアノには白鍵と黒鍵があります。
この曲のピアノはただひたすら黒鍵のみを叩き続けます。本当に100%黒鍵です。

ショパンの楽曲に「黒鍵のエチュード」という曲があります。名前の通り「ほとんど」黒鍵ばかりを叩く曲です。
でも、「ほとんど」なのです。実は必要に迫られるようにして白鍵も叩いています。曲の流れ上どうしても白鍵なしには成立しないのです。

時代は変わりました。多くの作曲家たちの研鑽の成果と、民族音楽の要素などが取り入れられた結果によって、現代では黒鍵のみで成立する曲を作ることも十分可能になりました。例えばある種の日本音楽は、黒鍵のみで成立する音階で作られています。

実はこの曲のボーカルパートは、白鍵に相当する音を歌っている部分もかなりあります。なので、純粋な黒鍵のみの音楽とは言いがたい部分もあるのです。でも、たった5種類の音しか使えない制約だらけのピアノの響きを補ったり、時にはちょっとドキッとさせる音としての要素だったり、重要な役割を果たしています。

昔「楽器フェア」というイベントで、白鍵のみのピアノを目にする機会がありました。
これと逆の発想で、ピアノに黒鍵しかなかったらというところからこの曲のアイデアはスタートしました。
黒鍵しかなかったら白鍵部分は落とし穴です。実際「黒鍵のエチュード」を演奏すると、かなり指が宙に浮いてる感覚があります。
音階的にも、使えない音があるのでちょっと不安定なふわふわした印象があります。平均台の上を歩いているかのようなこの感覚は、制約のある音楽ならではの魅力かもしれません。
また、トーンクラスター奏法といって、隣接する複数の鍵盤を手のひらなどで同時に演奏する技法が現代音楽などに用いられますが、この曲には黒鍵のトーンクラスターが各所に取り入れられています。でも、白鍵と違って音の間隔が広いのでそんなに濁った感じがしません。

credits

from PIANISTIQ, track released October 30, 2016
Lyrics:カヲル Compose:Sebastian Vocal:ハイ

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